土庄町は、旧戸形小学校跡地の利活用を検討しており、2023年度内に住民との協議を踏まえながら、民間事業者選定のプロポーザルに向けた準備に着手する考えだ。
町は、3月に実施したサウンディング型市場調査の結果を公表、市場性について多くの事業者が「ロケーションが良く、まとまった敷地である」と関心を示したという。参加事業者は、現地見学が8社、事業提案が4社。提案内容は居住施設が1件、宿泊・観光系施設が3件。いずれの利活用も敷地全体の利用を想定するものであった。
旧戸形小学校跡地は、敷地面積9192平方b。所在地は甲3417ノ1。土庄港から約4・2`、町役場から約6・1`で、小豆島西端の戸形崎に位置、県道254号線に町道で接道している。校庭前には瀬戸内海と砂浜が広がり、映画やドラマのロケ地としても何度も選ばれているという。まとまった規模の土地で、観光拠点施設や宿泊施設などでの利活用が期待でき、雇用の創出や交流人口の拡大などが望まれている。残存している既存建物は次の通り。
▽主校舎(南側)―鉄筋コンクリート造2階建て延べ752平方b、1975年3月完成(81年1月一部改修)、旧耐震基準(改修実績なし)
▽副校舎(北側)―鉄筋コンクリート造2階建て延べ382平方b、81年1月完成、旧耐震基準(改修実績なし)
▽プール―FRPプール、水面積335平方b(メイン275平方b、サブ60平方b)、85年7月完成、付属施設102平方b(男女更衣室、管理室、機械室、倉庫)
▽体育館―鉄筋コンクリート造平屋539平方b、78年11月完成、新耐震基準(2003〜04年耐震改修)
提供:建通新聞社