一般社団法人・滋賀県建設業協会(奥田克実会長)は15日、大津市にあるびわ湖大津プリンスホテルで「令和5年度通常総会」を開催、会員の発展・振興への取り組みと連携強化などから成る今年度事業計画を全会一致で承認・可決した。
冒頭、挨拶に立った奥田会長は「本日この会合を、3年前と同じ形で開催でき大変嬉しく思う。この3年間、見合わせや縮小を余儀なくされてきた多くの社会経済活動が息を吹き返し回り始めた事で、景気が回復拡大するよう大いに期待している」と述べ、「国土強靭化5ヵ年計画が3年目に入り執行状況は約7割と聞くが、県内で発生した自然災害の被害状況を見るとインフラ整備はまだまだ万全とは言い難く、今期中にこれらの加速化対策に関係者一同が何らかのアクションを起こさねばならない」と述べると共に、「来年4月にはいよいよ働き方改革関連法の適用が始まり、地震・台風・豪雨・防疫活動や雪害などの災害復旧・復興活動は地域社会の安全・安心に直結するものであり、運用には住民・施工者の目線を最大限尊重して頂きたく願う」と訴え、「本年度も、若年者の入職促進や性別問わず活躍できる体制の構築、また適正な入札契約制度に向けた要望・提案活動や建設業の担い手確保・育成を目指す滋賀けんせつみらいフェスタやメンテナンス技術者の養成教育等、会員企業の経営安定化に向け引き続き、精一杯努力して参る所存ですので、一層のご支援とご協力をお願いしたい」と力強く呼び掛けた。
続いて、来賓の三日月大造滋賀県知事が「3年を超えるコロナ禍におけるご協力に感謝したい。激甚化する自然災害や少子化、担い手の確保・育成など様々な課題をこれからも建設業界の皆様と力を合わせ、共に乗り越えていきたい」とあいさつ。
当日は三日月知事のほか来賓多数が出席し、上野賢一郎衆議院議員、奥村芳正滋賀県議会議長、国土交通省近畿地方整備局渡辺学局長、厚生労働省滋賀労働局小島裕局長、武村展英衆議院議員、小寺裕雄衆議院議員、徳永久志衆議院議員―からそれぞれ、建設界への期待を込めた祝辞が贈られた。
その後、議事へと移り、今年度事業計画が報告され、▽災害対策事業▽労働災害防止事業の取組み▽建設雇用改善事業の取組み▽講習会事業の取組み▽社会貢献事業への取組み―などを実施していくことを確認した。
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また、建設業協会の総会後には、建設業労働災害防止協会滋賀県支部(奥田克実支部長)の「令和5年度通常総会」も行われ、▽教育事業の推進▽建設業労働安全衛生マネジメントシステム(コスモス)の展開▽安全衛生意識の高揚と安全衛生管理ノウハウ等の共有化―などを基本方針に実施していく今年度事業計画案などについて審議し、こちらも全会一致で可決・承認した。
滋賀県建設事業協同組合(奥田克実理事長)の「令和5年度通常総会」も同日、びわ湖大津プリンスホテルで開かれ、今年度事業計画案など提出議案を原案通り可決・承認した。
決定した今年度事業計画は、▽共催事業▽副資材等の斡旋▽教育事業▽組合員の経営改善向上に附帯する事業―を実施していく。
提供:滋賀産業新聞