鹿児島市磯地区で新しい駅の設置を目指す磯新駅設置協議会(藤安秀一会長)は15日、2023年度事業計画を発表した。その中で、24年度に計画する鉄道施設の着工について、9月以降でJR九州と工事協定を締結する考えを示した。
新年度の事業計画は、同社が取り組む実施設計の連携や建設に向けた準備を進めるほか、駅名案の検討も開始する。また、設置に伴う周辺整備では、鹿児島国道事務所が国道10号の道路改良(左折専用レーン等)を予定している。
24年度は、JR九州による鉄道施設の着工、鹿児島市が市道上本町磯線の道路改良や駅前広場の整備を計画しており、同年度末の開業を目指す。
同日、鹿児島市役所みなと大通り別館で、協議会の23年度第1回総会があった。世界文化遺産「旧集成館」などがある磯地区について、藤安会長は「ユネスコ世界遺産委員会から審議結果が届き次第、JR九州と鉄道施設建設に向け協定を締結したい。現段階で(協定は)9月以降になるのでは」と示唆した。