高島市文化財課は、安曇川町にある「近江聖人中江藤樹記念館」について、改修工事を計画している。24年2月末をメドに基本・実施設計の内容を取りまとめ、予算が認められれば、工事発注は早ければ同年春〜夏頃を予定している。
工事期間については、1ヵ年での完成を目指しているが、今回の設計のなかで流動的になる見通し。
計画によると、安曇川町上小川69にある近江聖人中江藤樹記念館は、高島歴史民俗資料館及び朽木資料館に展示されている歴史資料等を、既存施設である同館に集約し、展示することを目的に、対象施設の改修に取り掛かる。中江藤樹記念館の展示スペースは現在、限りがあるため、展示室や展示ケース等の施設設備改修工事のほか、展示資料の調整や演出照明、デジタル技術等を取り入れた展示工夫を行う。小さなスペースから高島の歴史と文化を発信できる施設へと改修工事に着手する。そのほかにもトイレの洋式化、照明設備、空調設備、外構等の施設に関わる改修工事にも取り掛かっていく。
対象施設の概要は、主要用途は文化施設(展示収蔵施設)で、計画されている延床面積550平方b。概算工事費については、設計の段階で6000万円を見込んでいる。
工事概要は、建築工事として事務室・ロビー、講座室・図書室の改修、展示室1・展示室2、外壁・床面の改修工事。電気設備改修工事は、照明設備、弱電設備等の改修。機械設備改修工事は、空調・トイレ洋式化へ改修。外構工事については、インターロッキング・駐車スペースの改修工事を行う。
なお、改修工事の基本・実施設計は、ゆー空間建築事務所(高島市)が担当している。
提供:滋賀産業新聞