東北地方整備局能代河川国道事務所は、直轄権限代行で推進する国道105号・大覚野峠地区防災事業に関し、1号トンネル(L910m)の詳細設計を公告、来月21日に開札する。履行期限は6年2月22日で、奥山ボーリングに委託している地質調査の結果を設計に反映する。このほか、工事用道路などの測量業務を来月21日、工事に必要な用地取得のための調査を7月24日に開札する。
事業は、仙北市西木町上桧木内〜北秋田市阿仁比立内の延長5,700mに関し、災害に強いネットワーク確保を目的にバイパス化するもの。国道105号は県南・県北を結ぶ物流、観光における重要路線となっているが、大覚野峠地区は事前通行規制区間で、険しい地形により道路線形が悪いほか、地すべりや雪崩、落石等による通行止めが発生しているため、防災事業として3年度から着手した。
対象区間では、トンネル4本(1号L910m、2号L2,790m、3号L740m、4号L730m)や橋梁4橋(1号L20m、2号L30m、3号L30m、4号L50m)を整備する。4号トンネルの前後に計画している5号橋(L40m)と6号橋(L40m)については、ボックスカルバートでの整備も検討している。
1号トンネルの地質調査は、3年度に創研コンサルタントでまとめていたが、昨年度、詳細設計に必要なボーリング調査を奥山ボーリングに委託。昨年度はこのほか、起点から1号トンネルに向かう橋梁(2号)の詳細設計をパシフィックコンサルタンツ、地質調査を自然科学調査事務所に委託している。
提供:秋田建設工業新聞社