日本工業経済新聞社(群馬)
2023/05/12
【群馬】太田市はスケートパーク整備を公告へ
太田市が進める(仮称)太田市スケートパーク整備事業について、2024年6月のオープンを予定しており、工事発注の準備を進めている。4月26日入札で工事を公告していたが、不調となったため内容を精査し、早期の再公告を目指す。建設地は新田庁舎(新田金井町29)北側の、(仮称)太田西複合拠点公共施設の建設地に隣接するかたちで整備する。工事費は当初予算で1億6000万円を計上した。
スケートパーク整備は当初、北関東自動車道の太田強戸スマートIC付近を候補地としており、20年度の当初予算で工事費1億円を計上していたものの、着工を前に事業の再検討を行った結果を踏まえ、工事を見送っていた。
その後、既存の建物などを撤去する必要がないなどといったことから、21年度に北部運動公園(上強戸町2079−3)の北広場を新たな候補地として選定。これまでの実施設計業務をもとに22年度に再度、実施設計業務へ取り組み、23年度に工事に着手する計画としていた。
しかし22年度には、さらなる新たな候補地案として、新田庁舎跡地北側が浮上。候補地付近は陸上競技場やサッカー場、文化会館総合体育館エアリスなどが整備されているほか、隣接地には(仮称)太田西複合拠点公共施設の建設も予定されている。加えて、ジョイフル本田新田店などの商業施設も立地していることから、多くの人の来場が見込まれる場所となっている。
レイアウトについては、太田強戸スマートIC付近で計画していた際に実施した設計内容を基本とする。基本設計、実施設計および修正設計業務は技研コンサル(前橋市)が担当。測量設計は地域計画(太田市)が手掛けた。
これまでの設計業務の中で、コースはスケートボードやインラインスケート、BMXの使用を想定しており、広さは3万u程度を予定。現場打ちコンクリートで整備する方針で、県内初のPC製コースの設置を行うとしている。
フラットエリア、ストリートエリア、パークエリアの3つに分けたレイアウトとし、ストリートエリアにはボックスやレール、コブなど12のセクションを設置する。パークエリアには高さ0・9m〜最大3mまでのクウォーターを整備する。
夜間照明についても設置を行う方針だが、これまでの設計から変更点が多いため、再度、設計業務の委託を行う計画となった。当初予算で委託料300万円を計上している。発注方法などについては検討中だが、こちらも早期の委託が見込まれる。
スケートパーク整備の基本方針は、利用者と地域との交流の場を創出する◇SS(ストリートスポーツ)普及のための拠点とする◇子供から大人、未経験、初級者から上級者までが楽しめるバランスの取れたコースレイアウトとする◇華美でなく、誰もが気軽にSSを楽しめる施設とする−の3点が定められている。
スケートボードはオリンピック正式種目に採用され、東京五輪では男女合わせて金メダル2つを獲得する快挙を成し遂げている。