基本設計概要 RC造8階、総延べ1・4万平方b 県は、諫早市永昌東町に建設を計画している県南振興局庁舎基本設計の概要をまとめた。それによると、鉄筋コンクリート造8階建てで、免震構造を採用する。総延べ床面積は1万4490平方b(附属建物も含む)。23年度後半から発注準備に取りかかり、24年度当初予算案に関連経費を計上。予算承認後、24年度早期に工事の入札公告を行う予定だ。
新庁舎の建築面積は3880(庁舎1930平方b)、総延べ床面積は1万4490平方b(附属建物も含む)で、内訳は庁舎1万2540平方b、1層2段の立体駐車場1920平方b、ゴミ庫30平方b。鉄筋コンクリート造8階建てで、免震構造を採用。建物の最高高さ34・600b、最高軒高33・800b。180台収容可能の駐車場を備える。
県は2021年12月、県南振興局庁舎整備基本計画を策定。導入すべき機能の具現化に向け検討。その内容を踏まえ、同庁舎の建設基本設計をまとめた。基本設計に続き、実施設計も山下・有馬JVが担当する。履行期限は2024年1月12日。今後、基本設計の内容に基づき実施設計を進めていく構えだ。24年度早期に工事の入札公告を行う予定。24年度後半に着工、26年度の庁舎完成を目指す。
敷地北側にある特別支援学校側への日当たりに考慮。新庁舎を南側、立体駐車場を北側に配置する。庁舎は東西方向に長い平面形状とし、駐車場を低く抑えることで、執務空間に安定した自然採光や換気が確保できる計画とした。
平面計画では、1階にメインエントランスや総合案内、公用車や職員用の駐車場などを配置。2階に税務部執務室、3階に執行部・管理部の執務室や災害対策本部などを置く。4―5階に建設部執務室、6―7階に農林水産部執務室を配置。8階に受変電設備・発電機等の重要設備を備える。
構造体「U類」は、建築非構造部材は「A類」、建築設備は「甲類」。構造形式は、建物機能の維持・建物の更新性に優れる「免震構造」。
多くの人が利用するロビーや多目的エリアは、明るく開放的な空間とするとともに、県産材を内装に活用することで、あたたかみのある内部空間とする。