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建通新聞社(神奈川)
2023/05/11

【神奈川】横浜市 沿道建築物199棟で崩壊危険性有

 横浜市建築局がまとめた、緊急輸送道路などの沿道建築物の耐震診断結果(2022年末時点)によると、対象となる民間建築物430棟のうち、地震で倒壊または崩壊する危険性が高いと診断した建築物が199棟(46・2%)だった。19年2月末時点から22棟減少した。危険性があると診断した建築物は101棟で、同13棟の減少となった。今後も鶴見パークハイツなど28棟の建築物の所有者が耐震改修や建て替えを実施する意向で、沿道の耐震化がさらに進む見込みだ。
 市は、13年度施行の「改正耐震改修促進法」に基づき、市道環状2号線など20路線を対象路線に指定。沿道にある「要安全確認計画記載建築物」で、耐震診断を義務付けている。要安全確認計画記載建築物(沿道建築物)は、1981年5月31日以前に着工し、倒壊した際に道路の半分を閉塞する恐れのある建築物。
 耐震診断では、震度6強から7程度の大規模な地震で倒壊、または崩壊する危険性を、「T:危険性が高い」「U:危険性がある」「V:危険性が低い」の3段階で評価する。
 市は民間建築物の所有者に耐震工事を促すため、対象建築物の所有者に専門的な知識や経験を持つ人物を派遣し、耐震化を支援する他、耐震改修の設計・工事または除却に対する補助を実施している。
 所有者が耐震改修を行う意向を示している民間建築物は次の通り。
 ▽鶴見パークハイツ(鶴見区尻手2ノ134ノ1)
 ▽吉田ビル(鶴見区下末吉4ノ814ノ1)
 ▽マックサワトビル(神奈川区反町2ノ16ノ2)
 ▽協栄ビル(神奈川区松本町6ノ41ノ1)
 ▽サクラピア東神奈川(神奈川区西神奈川1ノ6ノ2外)
 ▽いずみプラザ東戸塚(戸塚区平戸5ノ1321ノ1外)
 ▽岩アビル(旭区鶴ケ峰本町2ノ1203ノ1)
 ▽馬車道ビル(中区尾上町5ノ73)―除却
 ▽太陽ビル(中区真砂町3ノ32ノ5外)―建て替え
 ▽金沢八景パークハイツ(金沢区泥亀2ノ71ノ1)
 ▽東急江田駅前ドエリング(青葉区荏田町字池尻1236ノ7)
 ▽アーバンプラザ(青葉区市ケ尾町1161ノ14外)
 ▽ファミリーコーポ市ケ尾(青葉区市ケ尾町1162ノ1)
 ▽青葉台サンクスビル(青葉区青葉台1ノ5ノ4)
 ▽樽町店舗付住宅(港北区樽町1ノ355ノ7)
 ▽大倉山シュロス(港北区大倉山1ノ110ノ5外)
 ▽泉屋第1ビル(港北区小机町字池土腐2543ノ8)―建て替え
 ▽第一カーボン製品倉庫(都筑区池辺町字中里前3754ノ1外)―耐震補強または建て替え
 ▽公文興業ハクバクリーニング(港北区新羽町字堂面1616ノ7)―建て替え
 ▽臼田工務店事務所(都筑区勝田町字出口757外)
 ▽横浜鶴見共同ビル(鶴見区鶴見中央3ノ2ノ1外)
 ▽福田ビル(南区吉野町4ノ20ノ8)
 ▽弘明寺フラワーマンション(南区大岡2ノ994ノ3)
 ▽吉田ビル(港南区上大岡1ノ1786ノ1外)
 ▽和田テラス(都筑区佐江戸町字杉崎530ノ1)
 ▽第2東商ビル(中区相生町1ノ15外)
 ▽横浜駒岡分譲共同ビル(鶴見区駒岡3ノ399ノ5外)
 ▽バロス大倉山(港北区師岡町字南谷戸329ノ1)

提供:建通新聞社