追立造園(追立正人社長)はこのほど、鹿児島市喜入地区にある同市観光農業公園(グリーンファーム)内に一般廃棄物の中間処理施設を新設した。地域の資源循環に寄与する場「eco(エコ)の森きいれ」と命名して5月から受け入れを開始しており、SDGsも追い風に官民一体となった再資源化事業のモデル形成に挑む。
近年、「循環型農業の普及促進」に沿った活用策が求められていた園内の民間参画ゾーン(喜入一倉町11622−14)に整備。約5600uの用地を確保して置き場はじめ、いずれも平屋建てとなる処理棟(S造38u)や車両倉庫(W造88u)、ストックヤード(同54u)を設置した。
受入れ品目は伐採木や剪定枝、刈り草といった「草木類」とし、導入した木材破砕機(MC−2500T)で処理して園内用のマルチング材とするほか、バイオマス発電施設の木質燃料として供給予定。再生可能エネルギーに関する学びの場とする構想も掲げており、地域の資源循環を多様に支える施設の誕生となりそうだ。
県内でも希少な取り組みに「官民、地域も一体となって資源循環を体現できれば」と期待する追立社長。グリーンファームの指定管理者(大成ビルサービスとのJV)としても4月から3年目に入り、理念とする「地域に根差した企業活動」を胸に「喜入地区の発展を担う施設となるよう施策を講じていきたい」と意気込む。