多賀町は、当初予算に措置した道路新設・改良・舗装事業費にのっとり、工業団地付近の冬期の安全な通行確保に向け町道四手多賀北線の四手地先において消雪施設の拡充整備に取り組む。23年度は6月をメドに概略設計を発注・公告する見通しで、コンサル委託後年度末をメドにまとめる概略設計をもとに予算措置等が順調にいけば24年度にも詳細設計へと進め、25年度にも施設整備工事を行いたい考えだ。
23年度当初予算には町道の新設・改良・舗装修繕や交通安全施設の計画的整備、集落要望への取り組みを強化させる道路新設・改良・舗装事業費に総額8364万円を措置し、うち一部を工業団地の消雪施設を拡充する為の概略設計費に充当。
消雪施設の整備を計画するのは、多賀町内に設けられ工場多数が進出している「びわ湖東部中核工業団地」へのアクセス道となっている延長約1qの町道「四手多賀北線」上の、過年度国道306号を起点に消雪施設を整備済みの区間に続く未整備の残り区間。
過年度同線に設けた消雪施設は、付近にある池の水を流用し、道路上の管から水を流し凍結解消する方式で整備。大雪など近年の気象の激化で、未整備部分にも凍結が発生し工業団地通行者などから消雪施設の拡充整備が要望されていた。池からの距離が増すため整備済区間と同様の仕様で整備するかは23年度行う予備設計で最適な手法を検討し、年度末にも確定させる仕様に基づき24年度にも詳細設計、早ければ25年度の事業費措置と施設整備工事の発注・着工へと進めたい考え。
提供:滋賀産業新聞