二枚田風力(東京都港区虎ノ門2丁目10番4号オークラプレステージタワー17階 代表社員=ラウル・リエンダ・セビージャ日本風力エネルギー職務執行者)は9日、福井市西部で計画する「(仮称)国見風力発電事業」について、環境影響評価書の縦覧を開始した。
2025年12月の営業運転開始を目指し、今年8月から建設工事に取り掛かる予定だ。
評価書によると、対象事業実施区域の面積は約308ヘクタールで、改変区域は約10・45ヘクタール(内訳=風車ヤード約5・83ヘクタール、管理用道路約4・62ヘクタール)。
出力は最大5万kW(4200kWを12基)。風力発電機はブレード枚数3枚、ローター直径(ブレードの回転直径)約136メートル、ハブ高さ(ブレードの中心の高さ)約104メートル、最大高さ(ブレード回転域の最大高さ)約172メートル。
管理事務所は市街地の貸事務所を利用し、通信回線を用いて遠隔制御・操作で対応。変電所は佐野町(大谷町との境界付近)に設置。送電線については電圧33kV、総延長約21キロで、変電所から風力発電機までの連系地点間のケーブルは埋設または架空とする予定。
切土および盛土等における計画土量を見ると、まず切土、掘削は切土が約20万5800立方メートル、基礎掘削が約2万8400立方メートル。利用土工事は盛土工(風車ヤード造成)が約5万1700立方メートル、盛土工(管理用道路)が約6万3900立方メートル、埋戻(風車基礎)が約1万3200立方メートル。残土量は約10万5400立方メートルで、場外の残土処分場に運搬する。
環境影響評価の委託事業者は日本気象協会(東京都豊島区)。