新潟県土木部砂防課は、1級河川信濃川水系みょうご沢(小千谷市)通常砂防事業について、総事業費5億6800万円を投じ、2031年度の完了を目指していく。
みょうご沢は急流河川で、流域面積0・32平方キロメートルの土石流危険渓流。地質は脆弱(ぜいじゃく)であり、渓床には不安定土砂が堆積している。流域内の既存施設は治山谷止工1基のみのため、ほぼ未整備の状態であることから、今後の豪雨により土石流が発生した場合、下流の保全対象に甚大な被害が及ぶ恐れがあるという。保全対象は人家33戸、国道117号L=333メートル、市道L=290メートル、鉄道L=99メートル、避難所1カ所、耕作地6・2ヘクタールとなっている。
22年度に新規採択。砂防堰堤1基(不透過型H=13・0メートル、L=72・0メートル)を整備し、民生の安定を図る。場所は小千谷市岩沢地内。