木更津市は、吾妻公園に関する「木更津飛行場周辺まちづくり実施計画」の策定支援業務委託の公募型プロポーザルを間もなく公告する。プロポーザルにより選定された事業者は、年度末まで、木更津飛行場周辺まちづくり実施計画策定検討委員会と住民説明会の運営補助や資料作成、実施計画の取りまとめなどを行う。当初予算には、実施計画策定支援業務委託料1704万8000円、検討委員会委員報酬金30万8000円を計上した。
実施計画では、2022年5月策定の「木更津飛行場周辺まちづくり基本構想」、また2月策定の「木更津飛行場周辺まちづくり基本計画」に基づき、具体的な施設構成などを示す。基本構想および基本計画策定支援業務は船場が担当した。
検討委員会は、学識経験者、関係団体代表者、市民など10人程度で構成。7月の第1回を皮切りに、年度内に5回の会議を開催する予定。
市民委員2人については、31日まで募集している。応募資格は、7月1日現在で18歳以上の市内在住者。希望者は、履歴書と「吾妻公園の整備に望むこと」をテーマとする作文(1000字程度)を企画部地域政策室に郵送または持参する。報酬は、会議1回につき7700円。
また、年度内の実施計画策定に向け、12月から24年1月にかけて案に対するパブリックコメントを実施する予定。
吾妻公園は吾妻1―4にある。敷地面積は4・12ha。市街化区域、第一種住居地域、第二種高度地区に位置し、建蔽率60%、容積率200%。
基本計画において、江川総合運動場周辺、木更津駅周辺、旧庁舎跡地とともに重点地区として位置付けられている。
吾妻公園の整備方針は「文化芸術活動等の機能を中心とした世代間交流の拠点となる施設づくり」。
ホール(約2500u、可動式客席700席)、図書館(約2400u)、中央公民館(約1000u)、その他共用部(約2400u)で構成する文化芸術施設、公園広場(約9000u)、大屋根広場(約1350u)、交通公園(約1500u)、キッズバイク・ドッグランなど(約500u)からなる公園、駐車場(約2万3900u、約570台)を配置する計画。
吾妻公園の概算事業費は107億4400万円。内訳は▽設計など=7億4100万円▽文化芸術施設=88億3200万円▽大屋根広場=3億6000万円▽駐車場=2億8100万円▽公園・広場整備=5億3000万円。文化芸術施設、大屋根広場、駐車場については、まちづくり支援事業(補助率75%)の活用を想定している。
文化芸術施設などの整備については、従来方式のほか、DB方式とDBO方式も検討。DB方式またはDBO方式の場合、24年度に事業者を選定し、25年度から27年度かけてに設計・工事を進め、27年度中の供用開始を目指す。
また、パークベイプロジェクトの一環として、公園広場においてPark―PFI(P―PFI)による拠点整備を推進する方針。24年度にサウンディング型市場調査を行い、市場性や活用アイデアを把握する。
吾妻公園以外の重点地区(江川総合運動場周辺、木更津駅周辺、旧庁舎跡地)の実施計画については、24年度末の策定を予定している。同年度第1四半期に策定支援業務を委託するほか、検討委員会を改めて組織する。