日本工業経済新聞社(群馬)
2023/05/08
【群馬】県藤岡土木事務所の23年度主要事業
県藤岡土木事務所(石坂信浩所長)は2023年度の主要事業を明らかにした。主要地方道前橋長瀞線神田工区は、本線部の道路改良工事へ本格的に着手する。業務委託については、上野村新羽地先にある新羽砂防堰堤の補修に向けた測量設計や、国道299号楢原工区で測量調査設計、県道中島新町線の弁天橋側歩道橋を対象とする補修設計に取り組む。
前橋長瀞線神田工区は、JAたのふじふじ娘館(矢場203)から東へ約200m向かったところを起点に、神田地内の牛田工業団地入口交差点から約300m西進したところまでを南北に結ぶ約1300m。片側1車線の全幅12・5mの2車線道路として新設する。23年度は1300mの道路改良工事やL型擁壁工を900m行うほか、1万4000uの舗装を施工する。設計は冨永調査事務所(高崎市)が手掛けた。24年度の工事完了を目指す。
新羽砂防堰堤は、水通し部において欠損や漏水、袖部に露出等が見受けられ、施設の倒壊や流出が危惧されることから補修工事を実施。堰堤の健全化を図る。23年度は延長100mの縦横断測量や補修設計を行う。工事は24年度に計画する。
国道299号楢原工区は上野村楢原ほか地内に位置。23年度は測量・設計および用地調査を実施し、その後用地買収を行い、24年度以降に工事を行う。23年度は◇路線測量=520m◇用地測量=4300u◇用地調査=3万7200u◇法面工設計=3カ所−を実施する。
弁天橋側歩道橋は藤岡市立石新田、高崎市新町地内に架かる橋長24・1mの単純鋼H桁橋。定期点検の結果、鋼桁・支承部に腐色が生じていることから、塗装塗り替えおよび金属溶射を行い、橋梁の長寿命化を図る。
23年度に補修設計を実施。その後、補修工事を行い年度内の工事完了を目指す。
この他の主要事業は次の通り。
【主要地方道前橋長瀞線(中神田工区)歩道整備事業】
藤岡市神田地内で実施。宿神田交差点から約100m北進した位置から、さらに北へ向かった位置にある工業団地入口交差点までの440m区間で計画する。
23年度は用地測量・調査を実施。その後、用地買収を行い、24年度以降に工事を実施する。
【寺沢川緊急防災・減災対策(砂防)(緊急自然災害防止対策)】
神流町万場地先で延長85mの流路工を整備する。設計はコイデ(前橋市)がまとめた。23年度は用地買収実施後に工事を計画する。
【大栃地区事業間連携砂防等事業(急傾斜)】
藤岡市坂原地内で延長55mの崩壊土砂防護柵工を実施。設計は総合技術(藤岡市)が手掛けた。23年度は本工事に行う。