横浜市建築局は5月8日に、鶴見工場といった廃棄物処理施設など21施設を対象としたLED化ESCO事業の事業者の公募を開始した。照明器具の灯数は計1万1352灯で、これまでで最大規模。参加表明書とウォークスルー調査(金沢工場の現地調査)の申し込みを5月23〜25日に受け付け、調査は6月5〜9日に実施。提案書を6月12〜28日に受け付け、プレゼンテーションを経て、最優秀提案事業者を7月下旬に選定する。契約方式は民間資金活用型(シェアード・セイビングス)。
参加できるのは、省エネルギー改修後のエネルギー削減量と金額を計測・検証でき、予定していた削減効果が未達成の場合に保証できるグループまたは単独企業。このうち、建設を担う企業は市内中小企業を1社以上選定することなどを求める。
最優秀提案事業者は2023年度中に対象施設で詳細調査を実施し、24年度に設計・工事を行い、25年度からサービスを開始する。サービス期間は提案による。
市は50年までのカーボンニュートラル実現に向け、30年までに全ての市有施設で照明のLED化を完了するとしている。22年度に消防署と図書館のそれぞれでLED化ESCO事業者を初めて募集し、現在、設計と工事を進めている。本年度は、6月にもLED化ESCO事業をもう1件募集する予定だ。
今回のLED化ESCO事業の対象となる施設と灯数は次の通り。
▽車両課(神奈川区新浦島町2ノ4)―418灯▽鶴見事務所(鶴見区小野町39)―237灯▽神奈川事務所(神奈川区千若町3ノ1ノ43)―227灯▽中事務所(中区錦町11ノ2)―296灯▽旭事務所(旭区白根2ノ8ノ1)―364灯▽磯子事務所(磯子区新磯子町6)―255灯▽金沢事務所(金沢区幸浦2ノ2ノ6)―294灯▽港北事務所(港北区大豆戸町1238)―324灯▽緑事務所(緑区長津田みなみ台5ノ1ノ15)―221灯▽青葉事務所(青葉区市ケ尾町2039ノ1)―236灯▽戸塚事務所(戸塚区川上町415ノ8)―135灯▽栄事務所(栄区上郷町1570ノ1)―429灯▽泉事務所(泉区和泉町5874ノ14)―96灯▽瀬谷事務所(瀬谷区二ツ橋町548ノ2)―119灯▽金沢資源選別センター(金沢区幸浦2ノ7ノ1)―244灯▽神明台輸送事務所(泉区池の谷3949)―198灯▽神奈川輸送事務所(神奈川区新浦島町2ノ4ノ2)―205灯▽神明台処分地(泉区池の谷3862)―403灯▽鶴見資源化センター(鶴見区末広町1ノ15ノ1)―860灯▽鶴見工場(鶴見区末広町1ノ15ノ1)―245灯▽金沢工場(金沢区幸浦2ノ7ノ1)―5546灯
提供:建通新聞