鹿児島市東千石町のセンテラス天文館前に整備するアーケードデザイン5案が1日、公開された。6月にも天文館電車通りジョイントアーケード整備実行委員会(有馬勝正委員長)において最終審査を行い、10月に契約を結ぶ。委託料は税込みで1000万円以内。順調に進めば2024年6月着工を目指す。
デザイン募集については、1月に公募型プロポーザルで公告し、本県をはじめ東京や福岡など全国から設計等業者20社(20件)から応募があった。プロポは、1級建築士が2人以上所属しており、単体もしくはJVでの参加も可能としていた。
基本コンセプトは鹿児島の新たなランドマーク=Bテーマは、@周囲の景観への配慮などデザインの考え方A本業務委託費・概算工事費およびその算定の基本的な考え方Bライフサイクルコストの低減方法−。業務内容は、基本・実施設計、工事監理をはじめ、見積もり検討資料や工程表の作成、道路改良や雨水・排水、サインの設計など。
スケジュールは、基本・実施設計が10月から、着工を24年6月で予定しており、25年1月の完成を目指す。アーケードの概算工事費は、税込みで2億6300万円以内(支障物撤去、復旧費は含まない)。
有馬委員長は「念願の1歩が踏み出せた。きょうから31日まで市民の意見募集したい」と話した。なお、センテラス天文館などに投票箱を設置している。