横浜市建築局は、中央卸売市場本場青果部の再整備で、第2工区に当たるF1棟増築工事の総合評価方式一般競争入札を7月にも公告する。工期は24カ月で、2023〜25年度の3カ年工事。電気と空調衛生、昇降機、消火設備工事は分離して第3四半期に発注する。建築工事は議会付議案件。23年度予算に、12月で完了する第1工区の工事も含め29億1294万円を充てるとともに、37億円の債務負担行為(24〜25年度)を設定した。
青果部の再整備では、17年度に策定した基本計画に基づいて、天候に関わらず運営でき、温度管理を適切に行える施設を増築する。第1工区のF2棟・F3棟を12月15日まで建設中。今回の第2工区の工事で再整備が完了する。
F1棟の規模は、鉄骨造3階建て延べ5424平方b。1・2階に全天候型荷さばき場と冷蔵保管庫を、3階には事務所や簡易な加工場を設ける。
所在地は神奈川区橋本町1ノ1ノ1。
設計は大建設計横浜支所(横浜市中区)が担当した。
第1工区の建築工事は渡辺・根本建設共同企業体が行っている。
中央卸売市場本場は、1931年に開場した。現在、青果部と水産物部がある。
市は、2010年に策定した「市場の再編・機能強化に関する基本方針」で、青果部や水産部、花き部があった南部市場(金沢区)の機能を本場に統合・一元化するとともに、本場に外気遮断・温度管理型市場や加工場などを整備していく方針を示した。
水産物部では、15年度に水産棟の低温化改修工事を実施した。
提供:建通新聞社