市原市は、2024〜28年度を期間とする「第3期公共下水道総合地震対策計画」を策定する。27日には、策定業務委託の事後審査型一般競争入札を公告した。5月10日まで入札参加申請を受け付け、16日と17日に入札を執行し、18日に開札する。委託期間は、24年2月頃までの280日間。18年度に策定し、年度末をもって期間満了する第2期計画で緊急に実施すべきとした対策のうち未実施の項目、耐震診断において抽出された課題、中長期計画に位置付けた項目について、優先順位を整理し、具体的な実施計画を検討。第3期計画を策定するとともに、事業採択のための提出図書を作成する。
業務の対象は、下水道事業全体計画区域3620haおよび事業計画区域3506haにおける、整備済み管路、終末処理場3か所(松ヶ島、菊間、南総)、ポンプ場11か所(汚水中継ポンプ場、雨水ポンプ場)。
業務概要は、基礎調査(市の概況、下水道事業の概要、上位・関連計画)、次期5か年計画の策定、第3期計画の策定など。
2期で未実施の項目を位置付け
第3期計画では、2期で未実施または実施中の項目を位置付けることになる。
位置付けを検討する項目の案は▽緊急輸送道路下雨水矩形渠の耐震設計、対策工事8断面(未実施)▽緊急輸送道路下マンホール浮上防止の設計(要修正)、対策工事(115基のうち27基完了)▽養老川共同橋(水管橋)の耐震設計、対策工事227m(未実施)▽松ヶ島終末処理場の沈砂池、ポンプ棟の耐震設計(未実施)▽松ヶ島終末処理場の沈砂池の耐震対策工事(未実施)▽菊間終末処理場の流入渠の耐震対策工事(未実施)▽菊間終末処理場の沈砂池、ポンプ棟、管理本館の耐震設計(未実施)▽吹上中継ポンプ場の耐震対策工事(土木工事未実施)▽八幡中継ポンプ場の耐震対策工事(23年度完了予定)▽岩崎ポンプ場の耐震診断(23年度完了予定)――など。
業務においては、対象施設における耐震対策の重要性・緊急性・実現性について、21年度下水道事業検討会議の結果を踏まえた上で改めて整理。ストックマネジメント計画や業務継続計画など他の計画と調整し、次期5か年の実施計画を定める。