石井町と神山町で組織する名西消防組合は、施設の老朽化などに伴い、石井町高川原にある「消防組合本部・石井消防署庁舎」を同じ町内に移転新築する。発注方式は、実施設計と工事を一括発注するデザインビルド(DB)を採用する予定。現在、移転する建設予定地の選定作業を進めており、順調にいけば5月中に候補地を選定するとともに、DB発注に伴う要求水準書作成など、アドバイザリー業務の委託先を決める一般競争入札の手続きに入る。要求水準書がまとまり次第、早ければ今秋にDB方式による事業者選定の一般競争入札を公告する見通しだ。2026年度中の完成を目指している。
現庁舎の規模は、訓練棟などを備えた鉄筋コンクリート造2階建て延べ732平方b。1979年4月に完成した施設で、建物の老朽化に加え、消防車両や救急車両の大型化などもあり、駐車スペースを含め施設が狭隘(きょうあい)となっていることから、新たな施設を建設する。
建設予定地は、消防組合の庁舎建設検討委員会が、周辺の交通状況や現場への出動に要する時間など、さまざまな条件を基に「絞り込みを進めている段階」だという。組合の3月定例会で用地取得費や業務委託料など関連事業費1億8043万円を計上している。
提供:建通新聞社