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建通新聞社四国
2023/04/28

【香川】香川県 サンポート地区プロムナード化 9月をめどに検討

 香川県は、高松市サンポート高松地区を歩いて回遊できるようにするプロムナード化≠フ進め方について9月ごろをめどにまとめる。学識経験者や交通事業者、国、県、高松市などによる高松中心市街地プロムナード化検討会議を4月24日に設置した。この進め方≠ニ、別途設置されている高松市サンポート地区都市再生検討委員会の検討結果に沿いながら、周辺の交通状況や地域の合意形成を踏まえて同地区でのプロムナード化に着手する。整備主体は未定。
 今後、交通量調査やアンケート、一時的な車道の歩行者天国化といった社会実験などをしながら6月ごろに2回目、9月ごろに3回目の会合を開く。
 現在、サンポート高松地区ではJR高松駅・駅前広場とシンボルタワー、多目的広場、県立アリーナ、港湾緑地が道路で分断され、緑地や広場も分散している。加えて、県立アリーナの建設によって大型テント広場などのオープンスペースが減少し多くの人を受け入れる一体となった空間が十分に確保されていない。こういった問題を踏まえて、高松駅から県立アリーナ、ウオーターフロントに向かって安全で快適に歩くことができる空間と、既存の駅前広場や港湾緑地と一体的に活用できる空間を創出して、大きな動線を造り地区全体としてにぎわいのあるプロムナードにしていく。
 整備が周辺交通に与える影響を確かめるため、実際に一時的に一部区間で車両交通を遮断し、交通流動調査やアンケート調査を行う社会実験を7月ごろに行う予定だ。また、5月21日に開かれるG7香川・高松都市大臣会合の関連イベントで、JR高松駅の北側道路を歩行者天国にして、同様の調査を行う。
 会議で、委員からは、交通渋滞を緩和するためにホテルクレメント高松付近で陸橋を整備し、歩行者と車両を分離してはどうかという意見があった。一方、グラウンドレベルで歩行者が通行できるほうが大きな人の流れを生むためには効果的ではないかという声もあった。
 この会議では、サンポート高松地区での一定の方向性が得られ次第、サンポート高松地区から中央通り、高松中央商店街の回遊性向上など中心市街地のにぎわい創出に向けた検討に進んでいく。
提供:建通新聞社