名古屋市立大学は、2024〜29年度の第4期中期目標案(素案)をまとめた。名古屋市は4月25日、名古屋市立大学法人評価委員会を開き、同目標案について審議を開始。同目標案は9月までに内容を固め、11月市会定例会での中期目標議決を目指している。滝子・田辺通キャンパス再編整備を目標に位置付けている他、法人全体の施設再編について検討する方針を盛り込んでいる。中期目標の議決後、評価委員会は中期計画について審議する見通し。中期計画は24年3月の予算議決後、中期計画の認可を受けるスケジュールが見込まれる。
大学の教育環境等の質の向上に関する目標のうち、教育に関する目標では、学生の自主的・自律的な学習をサポートする教育施設や厚生施設の整備を進めるとした。滝子・田辺通キャンパス再編整備をはじめとした整備を念頭に置いている。
研究力強化については、魅力ある研究環境の充実、他分野連携による研究推進体制の強化、計画的な資金活用、多様な手段での外部研究資金の獲得などに取り組む目標を揚げた。研究施設の設置は、法人全体の施設再編と合わせて議論する考え。
法人運営に関する目標では、施設整備について「施設整備の推進」と表現を一歩踏み込んで記載している。内容として、時代の潮流に合った大学としての役割を果たすため、魅力あふれるキャンパスの再編整備をはじめ法人全体での施設の在り方について検討するとしている。第3期中期目標では、施設設備の整備・活用等に関する目標として、施設・設備の整備改修を計画的に進めるとしていた。
提供:建通新聞社