RC造5F・延べ4500uを構想
23年度早期の工事発注目指す
国立大学法人信州大学(中村宗一郎学長)は、(仮称)「水・エネルギー共創研究センター」を松本キャンパス内に新築すると4月27日の記者会見で発表した【写真】。現在は、建設場所の検討や設計を進めている段階で、2023年度早期の工事発注を目指している。
同センターは、RC造5階建て、延べ床面積が最大4500u規模で構想中。水・エネルギー関連の企業や研究機関などが集い、水循環・水由来のグリーンエネルギー循環に関する共同研究や地域実証の拠点などで利用する。主に基礎研究段階で活用するオープン実験室、共同研究で活用する個別レンタルラボ、シェアオフィス、コミュニケーションルーム、機器・電気室などを設ける。
杉原伸宏アドミニストレーション本部副本部長は、建設時期について「なるべく早い着工を目指しているが、物資等の調達が難しい状況」としたが、23年度内を目標に遅くとも24年度早期の完成に向けて進める考えを示した。松本キャンパス内での建設場所については「調整中」とした。
同事業は、文部科学省の22年度第2次補正予算「地域中核・特色ある研究大学の連携による産学官連携・共同研究の施設整備事業」の採択を受け、実施するもの。事業への支援額は最大20億円程度となっており、信州大学はその金額の範囲内で、水・エネルギー共創研究センターを建設する。
事業主体は信州大学で、山梨大学・松本市・長野県が連携機関として関わり、共同研究や実証試験などを進めていく。山梨大学は研究連携、松本市はテストフィールドの提供、長野県は産業界とのマッチングやスタートアップの支援―などをそれぞれ行う。
計画地=松本市旭3−1−1(松本キャンパス)
提供:
新建新聞社