倉吉市が再生を目指す「旧倉吉市国民宿舎グリーンスコーレせきがね」(倉吉市関金町関金宿)を巡り、市は工事の公告時期が7〜8月にずれ込む見通しを明らかにした。原油価格・物価高騰の影響や、アスベスト調査を踏まえた設計の見直しに時間がかかるため。営業再開時期は予定通り2025年春で据え置く。
市議会定例議員懇談会で示した。市は23年度一般会計当初予算案で、整備費9億1712万5000円を予算措置したが、資材価格高騰や実施中のアスベスト調査などを踏まえた増額予算を6月定例市議会に提出し、発注に向かうスケジュールに修正する。
複数の建築業者などによるJVを対象に公募型指名競争入札を実施し、9月に工事請負契約を締結。10月の着工を目指す。工期は18カ月程度。
再生事業を巡って市は、設計と運営を一括で発注する一方、整備は別発注とするDO方式を採用し、設計と運営を担う事業者を、運送業の流通(倉吉市巌城)を代表とする「流通・合銀・安本・戸田・ものりす共同企業体」に決定。整備工事については年度当初に公告し、6月ごろの開札を見込んでいた。
施設は本館と新館で構成し、規模は鉄筋コンクリート造陸屋根・ルーフィングぶき地下1階地上4階建て延べ床面積計5615・09平方b。企業体の提案によると、本館を建て替え、新館は改修する。
日刊建設工業新聞