トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日刊建設タイムズ社
2023/04/26

【千葉】年度内に計画策定/湿原・森林ゾーン2.8ha整備/来年度から順次設計着手/千葉市 動物公園リスタート

 千葉市は25日、「動物公園湿原ゾーン・森林ゾーン整備基本計画策定など業務委託」の公募型プロポーザルの手続きを開始した。委託期間は、契約締結日から2024年3月25日まで。委託限度額は2600万円。年度内に湿原ゾーン1・1ha、森林ゾーン1・7haの整備基本計画を策定。湿原ゾーンは、24年度に基本設計、25年度に実施設計をまとめ、26年度に一般競争入札で工事発注する。森林ゾーンは、25年度に基本設計、26年度に実施設計をまとめ、27年度の一般競争入札による工事発注を目指す。
 そのほか、動物科学館内バードホール0・03haの植栽剪定を計画。9月までに実施設計をまとめ、24年度に一般競争入札で剪定業務を委託し、25年度第1四半期に供用開始する予定。
 湿原ゾーンは、鳥類・水系ゾーンの跡地に整備。飼育動物種は、ハシビロコウ、カピバラを必須とし、カワウソ、ビーバー、水鳥類なども検討。カピバラの池を中心としたくつろぎ空間、ハシビロコウの繁殖施設などを新たに整備し、既存構造物を可能な限り活用する。活用対象の既存構造物は▽ペンギンアシカ舎=SRC造平屋、床面積24u、高さ4・6m、1987年度建築▽ペンギンプール1=SRC造、面積145u、87年度建築▽ペンギンプール2=SRC造、面積74・25u、87年度建築▽アシカプール1=SRC造、面積287u、87年度建築▽アシカプール2=SRC造、面積60u、87年度建築▽水禽池=S造、面積954・3u、高さ2・3m、2021年度建築▽猛禽舎(オジロワシ・イヌワシ)=SRC造平屋、床面積36u、高さ2・5m、1987年度建築▽猛禽舎(ヘビクイワシ・フクロウ)=SRC造平屋、床面積31・5u、高さ3・2m、87年度建築▽トキ・山鳥舎=SRC造平屋、床面積177・9u、高さ3・15m、87年度建築▽旧水禽池=面積679・5u、87年度整備▽ハシビロコウ舎=SRC造平屋、床面積47・32u、高さ2・95m、95年度建築。
 解体する構造物は▽水禽池(旧タンチョウ舎)=木造平屋、床面積7・5u、高さ2・3m、87年度建築▽猛禽ケージ(オジロワシ)=S造、面積114・91u、高さ10m、87年度建築▽猛禽ケージ(イヌワシ)=S造、面積114・91u、高さ10m、87年度建築▽猛禽ケージ(ヘビクイワシ)=S造、面積100u、高さ4・1m、87年度建築▽猛禽ケージ(フクロウ)=S造、面積24u、高さ4・1m、87年度建築▽ハシビロコウケージ=RC造、面積176・64u、高さ4m、95年度建築。
 活用未定の構造物は▽猛禽舎(エジプトハゲワシ)=SRC造平屋(地下式)、床面積12u、高さ2・5m、87年度建築▽猛禽ケージ(エジプトハゲワシ)=S造、面積113u、2019年度建築。
 森林ゾーンは、閉園した子ども動物園の跡地約0・6haとモンキーゾーンの跡地約1・1haに整備。飼育動物種は、ゴリラ、マレーバク、フクロテナガザルを必須としたほか、サル類、アカカワイノシシ類、キジ類なども例事している。また、ゴリラの繁殖施設などを新たに整備する。地下インフラを可能な限り活用する一方で、おおむねの施設は解体。具体的な方針などについては、今後検討していく。
 バードホールは、既存植物を可能な限り生かす。飼育動物種は、ナマケモノ、オニオオハシを必須とし、熱帯雨林に生息する鳥類も検討する。
 動物公園は若葉区源町280に所在。敷地面積は約34ha。14年度策定の「動物公園リスタート構想」に基づき、開園50周年の34年を目標として再整備を進めている。
 今回の業務内容は▽湿原ゾーン・森林ゾーン整備基本計画の策定▽バードホールの植栽改修に伴う実施設計図などの作成と概算工事費の算出▽2人以上の動物に関する専門的な知識を有する者への意見聴取▽20回程度の監修者との打ち合わせ▽5回程度の有識者との打ち合わせ――など。
 湿原ゾーン・森林ゾーン整備基本計画の内容は、展示計画、配置計画、修景計画、観覧導線計画、管理導線計画、便益施設計画、誘導・解説サイン配置計画など。
 プロポーザルの参加資格は、市の委託入札参加資格者名簿の「建築関係建設コンサルタント業務」または「土木関係建設コンサルタント業務」に登録され、13〜22年度に日本動物園水族館協会加盟園館の動物園全園または一部エリアの整備に係る基本計画策定業務もしくは基本設計業務の履行実績を有する者であること。また、技術士法に基づく総合技術監理部門または建設部門に登録されている技術士、RCCM、一級建築士などの資格保有者を管理技術者および照査技術者として配置できることなどを求めている。
 今後は、5月2日まで参加申請に関する質問書の提出を受け付け、8日までに回答。26日まで企画提案書などの提出を求め、6月2日のプレゼンテーション審査を経て、同月中旬に審査結果を通知し、同月下旬の契約締結を目指す。k_times_comをフォローしましょう
times