県土整備部は、国交省23年度予算に関連する県内直轄、補助、交付金事業の予算概要をまとめた。直轄は166億6000万円で前年度(123億2700万円)比35%増、補助137億9100万円は前年(149億7100万円)から8%減となった。
直轄事業の増加は、北条道路に78億円(前年43億円)と重点投資されることが要因。河川と海岸、港湾は前年を下回ったが、砂防と空港も伸びた。主な事業カ所は北条道路77億9600万円、鍵掛峠道路32億0500万円、大山砂防12億6500万円、境港2億9000万円、鳥取港1億0100万円。
補助事業は岩美道路が開通したため、全体で前年を下回る予算配分となった。道路をはじめ、大路川排水機場が完了した河川でも厳しい予算状況。他方、砂防や空港では前年度以上の予算を確保した。主なカ所は北条JCT(ジャンクション)12億8600万円、倉吉関金道路15億9900万円、塩見川2億4400万円、砂防は日の詰谷川砂防堰堤など29カ所に12億2000万円、鳥取空港は滑走路端安全区域(RESA)整備と航空灯火LED化に2億7600万円。
また、交付金事業は他部局や市町村分を含め国費ベースで132億9300万円。全国的に減少するなか、県内事業は前年度から7%伸びた。内訳は社会資本整備総合交付金42億9600万円、防災・安全交付金83億3300万円、農山漁村整備総合交付金6億6400万円。
日刊建設工業新聞