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北陸工業新聞社
2023/04/25

【石川】グローバル産業をけん引/加賀東芝D3PJ新棟/能美/70人出席し、起工式

 加賀東芝エレクトロニクス(能美市岩内町)の敷地内で計画されている「D3PJ新製造棟建設工事」の安全祈願祭・起工式が24日、東芝グループや石川県、県議、能美市、同市議、岩内町会、工事関係者ら約70人が出席して行われた。
 神事では祝詞奏上に続き、地鎮の儀では設計者として東芝生産推進部建設技術室ゼネラルマネジャーの神原輝男氏が鎌入れ、東芝デバイス&ストレージの佐藤裕之代表取締役社長と加賀東芝エレクトロニクスの徳永英生取締役社長が鍬入れ、施工者を代表して大林組の笹川淳代表取締役副社長執行役員が鋤入れしたほか、順に玉串を捧げて工事の安全を祈った。
 直会で東芝デバイス&ストレージの佐藤社長が「東芝の中で半導体事業は今後の成長をけん引し、その中でもパワー半導体は様々な用途でグローバルな産業を支えていく。この新棟は大きな価値がある」、加賀東芝エレクトロニクスの徳永社長が「当社は1984年に設立し、来年40周年を迎える。その記念すべき年に次の東芝グループの成長を支える新棟が完成する」とあいさつした。来賓として内田滋一石川県商工労働部長、善田善彦県議、井出敏朗能美市長が祝辞を述べ、施工者を代表して笹川大林組代表取締役副社長執行役員があいさつした。
 新工場は300ミリウエハー対応パワー半導体新製造棟となり、生産能力拡大に伴う人員増の事務所棟も建設する。今回は第1期分として約1000億円を充て、2024年度中の稼働開始を予定する。第2期分を含めると県内最大の約2000億円が見込まれる。
 第1期分の建設規模はS造地下1階、地上5階建て延べ3万9452・17平方メートル(建築面積1万5771・11平方メートル)。高さは27・924メートル。場所は同市岩内町1―1の一部ほかで敷地面積は22万257・20平方メートル。完成は2024年3月末を予定している。
 施工は建築が大林組、電気設備は東芝プラントシステム・北陸電気工事共同企業体、機械設備は新日本空調・オーク設備工業共同企業体、水処理設備は栗田工業。設計は東芝一級建築士事務所が担当。

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