建設新聞社
2023/04/25
【東北・福島】野村ヘルスケアが候補/双葉地域中核的病院の基本構想・計画
福島県病院局は、福島第一原子力発電所事故の影響で休止している県立大野病院の後継施設として、双葉地域に中核的病院の整備を計画し、基本構想・基本計画策定業務の公募型プロポーザルを進めた結果、野村ヘルスケア・サポート&アドバイザリーを契約候補者とした。
プロポーザルには2社が参加。今月20日のプレゼンテーション審査を経て24日付で公表した。評価点は同社が227点、第2位の日本経営が218点だった。見積限度額は1747万9000円(税込み)。
大野病院がある双葉地域は、福島第一原子力発電所事故で医療機関の約7割が休止し、いわき市や相馬地域など他地域の医療機関に依存している状況にある。新病院の整備に向けては昨年8月に「双葉地域における中核的病院のあり方検討会議」を設置し、病院コンセプトなどの検討を重ねている。
今回の業務では、新築する場合と大野病院を改修する場合について、費用や機能面などの比較検討を行う。その上で整備手法の利点・欠点を整理し、整備スケジュールを含めた基本構想概要版(素案)を6月中旬までに取りまとめ、9月末をめどに基本構想案を作成する。その後、基本計画では延床面積、病床などの施設構成、整備手法、概算事業費といった施設整備や概算運営収支の各計画を取りまとめる。履行期限は2024年3月29日まで。
なお、既存の大野病院施設(福島県大熊町下野上大野98の1地内)は、RC一部SRC造4階建て、延べ8164・83平方bの外来・中層棟などで構成している。
提供:建設新聞社