徳島市は、建設工事の中長期的な担い手を確保することを目的に「週休2日確保モデル工事」を本年度より試行する。モデル工事は設計図書(特記仕様書)に「発注者指定型」または「受注者希望型」と明示され、発注者は現場の週休2日が確保できるよう、あらかじめ適正な工期設定を行う。受注者には、所定の申請書・実施報告書・月間計画書・月間報告書の提出やアンケート調査への協力を求める。
対象は徳島市が発注する全ての工事のうち、発注者指定型は▽設計金額5000万円以上の土木工事で発注者が指定する工事▽公共建築物の新築・増改築工事(分離発注(建築・電気・管)を含む)のうち発注者が指定する営繕工事▽その他、発注者がモデル工事として適当と指定する工事―となる。これに対し受注者希望型は、発注者指定型以外の工事でモデル工事の試行が可能と設計図書に記載され受注者が試行を希望する工事―を対象とする。
ただし現場の施工期間が1カ月未満の工事や、災害時の応急復旧工事および災害復旧事業の工事、地域や施設の実情などで実施が困難な工事は週休2日モデル工事から除く。
週休2日は、対象期間で4週8休以上、割合にすると28・5%で現場閉所の状態とする。巡回パトロールや保守点検などの場合を除き、現場事務所での事務作業を含め、1日を通して閉所された状態とする。
週休2日モデル工事の試行現場では労務費に乗じる補正係数を4週8休で1・05と規定している。
提供:建通新聞社