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建通新聞社(中部)
2023/04/25

【愛知】名市 東側駅広再整備 デザイナー選定へ

名古屋市住宅都市局は、名古屋駅前広場の再整備(東・西)で、東側駅前広場のデザイナーを上半期内を目標に選定する考えだ。デザイナー選定手法は検討中としており、一般的には一般競争入札やプロポーザル方式の他、トータルデザイン検討会議デザイン有識者からの選定などが考えられる。デザイナーによるデザイン計画を立案した上で、その後東側駅前広場の整備に向けた詳細設計を進める見通し。西側駅前広場のリニア開業時の整備では、2022年12月に公表したデザイン計画の詳細設計を米澤隆建築設計事務所の米澤隆氏を代表者とする設計チームが進める計画だ。
 デザイナーを選定する東側駅前広場は、地上部が対象。都市計画上の面積は約1万6300平方b(嵩上げ式約2300平方bを含む)。飛翔があった位置まで広場を広げ、歩行者空間を拡充する他、ターミナルスクエア(乗り換え空間)の創出、顔となる広場の整備を行う計画。タクシー乗降場とタクシープール、一般車の乗降場を分離して設置し、車の動線交錯も解消させる。歩行者空間は現在の約6500平方bが約1万4000平方bになる。駅前広場前の交差点は、ロータリー式から三差路交差化する。
 これまでの検討で、一般車スペース出入口を既設信号を活用することで南北両方向からアクセス可能な南側に配置することや、一般車スペースの形状を見直し、乗り換え先やまちの見通し・動線を拡大させる考えを示している。

■西側駅広は「雲の広場」詳細設計

 西側駅前広場は、リニア開業時は「雲の広場」を整備するデザイン計画を22年12月に発表している。デザイナーは、米澤隆氏。中央コンコース南側の歩行者空間の幅員は約5倍に拡大、まちや乗り換え先の見通しを確保する。角のない曲面形状の白色系の屋根を各所に設け、滞留空間の演出や駅西らしさ、まちとの一体感を創出する。本年度は同設計チームにより詳細設計を進める計画。また、22年度に撤去したゆりの噴水跡地を活用して広場舗装材の試験施工の実施を計画。滑りにくさなどを検証し、24年度以降の工事発注に備える考え。


提供:建通新聞社