柏市は18日、DBO方式による「北部クリーンセンター(清掃工場)の基幹的設備改良工事および運営事業」の総合評価一般競争入札を公告した。年度末に長期責任委託の期間満了を迎えるにあたり、基幹的設備改良工事を行い、耐用年数を迎える2041年度まで、安定稼働を確保しながら施設を運営する事業者を選定する。予定価格は333億5000万円。内訳は、建設費128億1000万円、運営費205億4000万円。予定期間は、設計・施工期間が24年4月1日から27年3月31日までの3年間、運営期間が27年4月1日から41年3月31日までの14年間。
基幹的設備改良に関する業務では、工事対象施設の設計・施工、建設廃棄物などの処理・処分、仮設設備の適切な設置・運用、補助金の申請などに必要な書類作成業務などを行う。
運転・維持管理業務では、搬出入・受け付け管理、運転管理、維持管理、作業環境管理などを実施する。
北部クリーンセンターは、船戸山高野538に所在。敷地面積は約2・6ha。長期責任委託事業は荏原環境プラントが担っている。
ごみ処理施設、粗大ごみ処理施設、洗車水処理施設などで構成されている。
ごみ処理施設は、旋回流型流動床焼却炉で、300t/日(24時間連続稼働、100t/日×3基)の処理能力。荏原製作所の施工により、1991年3月の竣工。
粗大ごみ処理施設の破砕機は横型回転式で、50t/日(1日あたり5時間稼働)の処理能力。栗本鐵工所が、1977年8月に完成させた。
洗車水処理施設の処理方式は生物処理・物理化学処理・高度処理で、110m3/日の処理能力。ユニチカの施工で、80年3月の完成。基幹的設備改良工事に伴い、洗車水の処理先を変更するため、稼働を停止する。
入札参加者については、構成企業および協力会社により組成することを前提としているが、参加資格要件を全て満たす場合に限り1者でも可能。市の競争入札参加資格者名簿の工事または委託に登録されているとともに、各業務に応じた要件を満足することを求めている。
今後は、5月26日に資格審査申請書類の提出を締め切り、6月7日に資格審査結果を通知。12〜14日の参考資料の閲覧期間を経て、7月19日に入札書類の提出を求め、同月下旬〜8月中旬に基礎審査を行う。同月下旬に非価格要素および価格要素の審査を実施し、9月までに落札者を決定する。同月に基本協定・仮契約を結び、12月に特定事業契約を締結する。
入札などの手続きに当たり、5月29日〜6月2日に行う現地見学の参加申し込みを4月28日に締め切る。資格審査に関する質疑書の提出は4月27日まで受け付け、5月11日に回答。資格審査関係を除く入札説明書などに関する質疑書の提出は5月17日までとし、6月12日に回答する。
次期事業手法検討調査および事業者選定アドバイザリー業務を、10月29日まで日本総合研究所に委託している。
なお、3月に策定した一般廃棄物処理基本計画では、北部クリーンセンターの稼働期間を考慮し、将来的なごみ処理施設のあり方について広域化を含めて検討を行うとした。