建設新聞社
2023/04/24
【東北・宮城】候補者はエイト日技/仙台市今泉焼却工場建替の基本計画プロポ
仙台市は、若林区今泉にある焼却施設の今泉工場建て替えに向け、基本構想・基本計画の策定支援業務を委託するため公募型プロポーザルで手続きを進めた結果、エイト日本技術開発を受託候補者とした。
プロポーザルには2社が参加した。予定価格は4466万9000円(税込み)。近く契約する。
仙台市内のごみ焼却施設は若林区今泉、青葉区葛岡、泉区松森の3カ所にある。市内全体で1日当たりの処理能力は約1800dに上り、仙台市内と富谷市内の一般廃棄物を処理している。
このうち最も古く1985年に稼働開始した今泉工場は、若林区今泉上新田130地内にあり、敷地面積は9万0630平方b。処理能力200d/日の全連続焼却式ストーカ・ロータリーキルン炉を3基備える。建屋は工場棟がRC一部S造5階建て、延べ1万3587平方b。管理棟がRC造2階建て、延べ1436平方b。
2度の基幹改良工事を実施済みだが、次回更新期となる2031年ごろは一般廃棄物処理基本計画に掲げたごみの減量が進んだとしても、ほか2工場だけでは処理能力が不足する見通し。安定的な処理体制を維持するため31年度の稼働開始を見据えて建て替える。
建設場所は現用地内とし、日辺排水路を境に南側か北側で検討する。事業手法はDBOやPFIといった民間ノウハウの導入も想定する。処理能力は現行600d/日の3分の2程度に縮小する方針。
業務内容は、基本構想と基本計画の策定支援、建替検討委員会(仮称)および住民説明会の運営支援、環境影響評価準備業務。履行期限は25年3月28日。
本年度は、学識者等による建替検討委員会を立ち上げるほか、測量と地質調査も始める。24年度には環境アセスメントを開始。25年度ごろ事業手法を固め、26年度に発注準備と造成および敷地内に建っている環境事業所の解体に着手。27年度から新工場建設をスタートし、31年度までに完成する。新工場完成後、既存施設解体と破砕施設建て替えに取り組む。
また既存敷地には焼却施設のほか、粗大ごみ処理施設(処理能力120d/5時間)、環境事業所、リサイクルプラザ、貯留槽などもある。
提供:建設新聞社