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日本工業経済新聞社(群馬)
2023/04/24

【群馬】川場学園の整備に着手 秋口の入札へ準備

川場村は川場小学校(谷地2402)に川場中学校(谷地2494)を統合する形で新たに誕生する小中一貫の義務教育学校、川場学園の整備工事に着手する。校舎増築工事と既存校舎の大規模改修工事について、それぞれ秋口ごろの入札を目指し発注準備を進めている。増築校舎は延べ床面積約980uで建設。25年度の開校に向け、24年12月までの工事完了を目指す。
川場村は児童減少への対応策として、小規模で効率的な教育体制の確立を促進するため、川場学園を整備。川場小は1986年に開校したRC造3階建て、建築面積1364uの校舎と、S造平屋、建築面積1219uの屋内運動場、給食室、食堂などが配置されている。当初は校舎南側に位置する校庭の一部に新校舎を増築する計画であったが、基本構想の作成を進めていく中で、校庭からすぐの位置にある記念樹などが植え込まれている場所への建設を決めた。
川場学園は、木々の間から木漏れ日が差す校舎をコンセプトに整備。増築校舎はW造2階建て、延べ床面積976u。既存校舎と接続させる形で建設する。1階に職員室や校長室、更衣室、職員用トイレなどを配置し、2階には普通教室3室と多目的スペースを設ける。職員用トイレは男子トイレに洋式便器1基と小便器2基設置し、女子トイレには洋式便器3基整備する。
また、S造耐火構造、面積23・82uの渡り廊下を整備し既存校舎と接続させる。接続部分の下部は、ピロティとして使用する。
既存校舎の大規模改修工事は外壁、屋根、職員室を改修するほか、普通教室を特別教室として使用するための改修を行う。さらに、1年生〜4年生、5年生〜7年生、8年生〜9年生がそれぞれ同じ空間で過ごせるよう教室を配置する。
設計は福島建築設計事務所(前橋市)が手掛けた。
当初予算で校舎増築工事費と既存校舎大規模改修工事費を合算した2億6411万5000円を計上したほか、小中一貫校増改築事業として24年度の債務負担行為で限度額5億9194万7000円を設定。総額8億5606万2000円で事業を進める。