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建通新聞社(神奈川)
2023/04/24

【神奈川】横浜市 野毛山動物園更新計画、プレックで

 横浜市環境創造局は本年度、野毛山動物園の将来像をまとめるリニューアルプランを策定する。計画対象期間は30年。動物の飼育環境の改善や園内のバリアフリー化、老朽化施設の改修、周辺地区との連携などさまざまな視点から、動物園の魅力アップを目指す。策定業務をプレック研究所横浜事務所(横浜市中区)に2500万円で委託した。履行期限は2024年3月。
 野毛山動物園は野毛山公園内にあり、面積は3・3f。1951年に開園した。コンセプトは「誰もが気軽に訪れ、楽しめる」とともに「小さな子どもがはじめて動物に出会い、ふれあい、命を感じる動物園」。
 現在、インドライオンやアミメキリン、ニホンツキノワグマなどを飼育している。
 リニューアルプランでは、飼育環境の改善について、動物それぞれの習性に応じ、適正な環境で飼育する「動物福祉」の考え方を取り入れる。既存の獣舎は狭く、ライオンなどの動物にとってストレスがかかる環境となっている。動物が快適に過ごせるように獣舎の改修方法を検討する。環境改善が難しい場合は、飼育動物の変更も視野に入れる。
 動物園が斜面地にあり、園内に階段が多いためバリアフリー化を実施。また、物販やレストラン、休憩所といったサービス施設の老朽化に対応する。
 この他、野毛山エリア全体の魅力向上のため、政策局、都市整備局と協力し、周辺施設と連携することも検討する。
 
〜大池周辺を23年度にも改修〜
 
 市はリニューアルプランの策定に先行して、敷地の北東にある大池周辺の芝生広場を改修する。現在はベンチや机を設置した休憩スペースとなっている。湿気がありじめじめしているため、排水設備の設置か舗装を実施。食事スペースとして利用できるようにする。
 現在、実施設計の委託先を選定している。工事は早ければ本年度中に発注する。
 芝生広場の面積は約660平方b。
 この他、野毛山公園の施設改良工事を第2四半期に発注する。動物園内だけでなく、野毛山公園も併せて改修することで、魅力アップを図る。サインなど公園施設の更新を計画している。

提供:建通新聞社