日本工業経済新聞社(埼玉)
2023/04/24
【埼玉】春日部市 温水プール整備基本構想策定委託者をプロポーザル方式で選定
春日部市は、学校教育へ優先的に活用する温水プールの整備基本構想策定業務委託者を公募型プロポーザル方式で選定する。小学校22校、中学校11校、義務教育学校1校の水泳授業に使用しつつ、余剰時間で市民利用も可能とする施設とする計画だ。基本構想策定事業者を選定した後、6月上旬にも契約を締結し、2023年度内に構想をまとめる見込み。
市は「学校プールの効率的利用に関する調査検討業務」などを通じ、老朽化が進む学校プールの利用方針を検討。施設維持に伴う財政負担、児童・生徒らの水泳技術向上へつながる授業展開などの観点から、市内の小・中・義務教育学校に対応する新たな温水プールの整備を検討する運びとなった。
基本構想の策定に当たっては各学校からの意見を集め、学校プール施設や水泳授業に関する現状と課題を整理。複数候補の中から整備候補地を選定した上で▽施設へ導入する基本的機能▽施設規模▽概算事業費▽事業手法――などを具体化する。検討結果を踏まえ、今後事業を推進するための工程を固める。
現在は整備構想策定事業者の選定へ向けてプロポーザルを開始した段階だ。今後は参加申込書、企画提案書、見積書などの提出を5月11日まで受け付け、一次審査(書類審査)を5月中旬に実施。二次審査として企画発表を5月下旬に行った後、6月上旬にも契約を締結する流れを見込む。
現況のプール施設に関しては、大規模な改修などは行わず最低限の修繕にとどめる方針だ。短期的な視点からは水泳授業の民間委託を進めつつ、中長期的な観点では新たな温水プールを整備する形を想定している。