南国市は、駅前町・後免町でのシンボルロード事業に2023年度から本格着手する。5月にも事業全体の実施設計を委託し、12月ごろから初弾工事となる都市計画道路南国駅前線新設に着工する。
事業はJR後免駅前広場整備をAゾーン、後免駅から後免町商店街を結ぶ南国駅前線4車線道路をBゾーン、後免町商店街のリニューアルをCゾーンに分けた3ゾーンで構成。景観に統一感を持たせ、歩いて楽しい空間やグリーンインフラによるみどりの空間を演出し、新図書館へのアクセスや海洋堂スペースファクトリーへの観光客の誘導などと絡めた町の活性化と国道195号の渋滞解消を目指す。
Aゾーンの後免駅前の面積は2640平方bで、ロータリーに改良し駐車・駐輪スペース、バス待合所、街路樹などを設置し快適な待合場所を作る。
Bゾーンの南国駅前線は延長230b、総幅員25b、中央分離帯と両側歩道のある広い道路を新設し、高密度に緑化する他、歩道部と中央分離帯には芝を貼り街路樹の下にはアップライトを配置する。
Cゾーンの後免町商店街は狭い道にもかかわらず国道195号からの抜け道となっている問題を解消するため、インターロッキングでカラー舗装し視覚効果で狭く見えるよう改良する。また、フラッグ付き街路灯を設置し快適な歩行空間に改良する。駅前や南国駅前線と後免町商店街の交差部など数カ所のポイントには高さのあるシンボルツリーを配置する。
事業スケジュールはBゾーンを23〜24年度、Aゾーンを24〜25年度で施工、Cゾーンは25年度に設計し26年度から2カ年で改良する。27年度の完了を目指しており、総事業費7億1500万円を投入する。
基本構想の策定は相愛(高知市)が担当した。
提供:建通新聞社