徳島県県土整備部は、土工1000立方b未満のICT活用工事を5月から試行する。原則として「河川土工・海岸土工」か「道路土工」の所定の工種を含む土木工事を対象とし、内容や施工条件を勘案して発注者が受注者希望型として、特記仕様書に試行対象工事であることを明記する。
対象工種は、河川土工・海岸土工の場合は掘削工(土質が軟岩や硬岩は対象外)、盛土工、法面整形工。道路土工の場合が掘削工(土質が軟岩や硬岩は対象外)、路体盛土工、路床盛土工、法面整形工。岩掘削や床掘工、埋戻工の数量は土工量に含めない。また従来施工で県土木工事施工管理基準(案)の出来形管理基準や規格値を適用しない工事は適用対象外。発注時の積算基準は、従来のものを用いる。
ICT活用工事の土工で活用するICT施工技術は、@従来手法による起工測量(選択)A3次元設計データ作成BICT建設機械による施工C3次元出来形管理などの施工管理D3次元データの納品―。ACDを必須とし、@Bの段階で部分的にICT施工技術を活用する工事を「簡易型ICT活用工事」とする。
一方、特記仕様書に試行対象工事の明記がなくても契約後に受注者からICT施工技術の実施希望があった場合、発注者との協議により、受注者希望型と同様に取り扱う。@〜D全てを採用した場合はICT活用工事(受注者希望型)、@ACD、ABCD、ACDいずれかの組み合わせは簡易型ICT活用工事(受注者希望型)とする。
提供:建通新聞社