市内フラッグシップ校として位置づける松橋中学校の校舎棟建て替えを計画している宇城市は、第2四半期に校舎棟新築工事を入札する見通しだ。5月にも仮設教室等の建設工事を発注し、完了次第、旧校舎の解体、新校舎の建設に着手する。
松橋中は、施設の大半が築後40年以上経過する中、2016年の熊本地震で被災した。17年から、甚大な被害を受けた体育館と武道場の改築工事に着手し、21年1月に復旧が完了。被害が軽微だった校舎棟についても、その後の調査で大部分の改修が必要と判定されたため、建て替えることとした。
新校舎はRC造4階建約9600平方bの規模で、学習環境への影響を最小限に留めるため敷地内に建設。ICTを日常的に活用できる高機能かつ多機能で、将来の学校教育の変化にも適応できる弾力的な施設環境を目指す。実施設計はマック。
着工に向けては、3月補正予算で4年総額44億7300万円(22年度4億4730万円、23年度17億8920万円、24年度17億8920万円、25年度4億4730万円)の継続費を設定。補正で改築工事費4億4090万円、当初で17億6360万円を付けている。
市が1日に公表した発注予定によると、第1四半期に仮設駐輪場等建設工事(指名競争、工期約3カ月)、外構工事1期(一般競争、約4カ月)、第2四半期に旧校舎等解体工事1期(指名競争、約3カ月)、校舎棟新築工事(一般競争、約18カ月)―を入札する。
新校舎の供用開始は、25年夏休み明けになる見通しだ。
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