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　川口市は総合文化センターリリア大規模改修と美術館建設を一体とする事業の実施に当たり、設計段階から施工者が関与するＥＣＩ方式を導入する。設計については香山建築研究所（文京区）が策定中。近く両工事に関する技術協力業務委託業者をプロポーザルで選定し、６月にも事業者を決定する予定だ。技術提案や技術情報などを設計へ反映させつつ仕様をまとめ、２０２４〜25年度に施工する流れを見込む。
　同事業は、老朽化が進む総合文化センターリリア（川口３−１−１）大規模改修、同施設の隣接地を活用する新たな美術館建設を一体的に進めるもの。基本設計は両工事を一括して香山建築研究所（文京区、電話03−３８１５−４７０２）が手掛けており、実施設計に関しても同社へ随意契約で委託する見込み。
　事業の足並みを合わせる関係上、総合文化センター大規模改修と美術館建設は一件の工事として実施する見通しだ。現時点では23年度内に実施設計をまとめた後、24年４月〜25年12月の工期で両工事を進める流れを目指す。目標工事費は総額２１０億円以下に据える。
　総合文化センターはホール棟（ＳＲＣ造地下２階地上６階）とタワー棟（Ｓ造地下２階地上14階塔屋１階）で構成し、総延べ床面積３万５８７５�uを有する。外壁・内装・特定天井など老朽化した設備を改修するほか、主にホール棟部分において利用者の需要へ即した施設となるよう機能を再整備する計画。
　新たな美術館に関してはＳ造一部ＲＣ造３階建て、延べ床面積４３００�uの施設を想定。施設内にアート・ものづくり・イベントの３区域を設ける計画となっており、美術展示機能のほか多目的に利用できる展示ホールなどを導入する予定。建設予定地には、川口駅西口地下駐車場上部の敷地６５９５�uを活用する想定となっている。