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日本工業経済新聞社(埼玉)
2023/04/20

【埼玉】草加八潮消防組合/草加消防署建て替え/本体工の契約を23年内に締結する形を目指す

 草加八潮消防組合は、2023〜25年度の3カ年継続事業として草加消防署の移転建て替えを行う。機能面に不足が生じている同消防署を、まつばら綾瀬川公園内の敷地約5000uを活用して建て替える計画。当初予算では、工事監理委託を含めて3カ年継続費40億8529万9000円を設定。現時点で23年度の後半に工事発注し、年内には契約までを終える流れを見据える。
 新たな草加消防署の仕様は、おおむね基本計画で定めた方針を維持。4階建ての新たな消防署に加え、訓練塔などを有する屋外訓練場を設ける。さらに駐車場などの付帯施設を整備する見通し。新たな消防署の規模に関しては、基本設計時点で想定する延べ床面積約3900uをやや上回る見込みだ。
 移転先は、まつばら綾瀬川公園(草加市松江2−3)の敷地1万7000uのうち、草加市土地開発公社から取得予定の約5000uを活用する。同敷地では地盤の液状化現象が発生する可能性があるため、本体工事に先立って表層の地盤改良工事を実施する予定。
 移転先の地盤改良工、新たな消防署の建設、屋外訓練場・付帯施設の整備などを含め、一件の工事として一括発注する形を想定している。発注手続きは草加市側が代行。組合議会での議決を経て、23年末までに契約を結ぶ流れを目指す。
 基本・実施設計については、大誠建築設計事務所埼玉事務所(鶴ヶ島市、電話049−272−5350)が手掛けた。
 草加消防署の移転建て替えは、現消防署(草加市神明2−2−2)の機能面不足に対応するもの。新施設建設後、25年度内に現施設から機能を移転した上で新施設を供用する見通しだ。機能移転後の旧施設への対応は未定となっており、今後方針を協議する。