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日刊建設タイムズ社
2023/04/20

【千葉】高度処理等踏まえる/公共下水道全体計画見直し/館山市

 館山市は、公共下水道事業の全体計画の見直しを図る。現行の下水道全体計画における計画区域面積1197haに対し、2022年度に見直した汚水適正処理構想では公共下水道処理区域を450haと設定。この縮小に伴い計画汚水量の減少が見込まれることとなり、また上位計画の東京湾流域別下水道整備総合計画における高度処理施設の位置付けなどを踏まえ、長期的な維持管理や放流負荷を考慮して処理方式を選定した。これを受け、新たな全体計画区域の設定を行うとともに、全体計画人口、全体計画汚水量等の計画諸元を算定し、管渠計画、処理場計画、財政計画などを整理する。
 14日には「公共下水道事業全体計画見直し業務委託」の事後審査型制限付き一般競争入札を公告した。24日と25日の入札期間などを経て、26日に開札する。委託期間は、契約日から2024年3月15日まで。
 業務内容は、単独公共下水道・汚水の全体計画見直しおよび、都市計画決定図書の作成。
 業務においては、日本水工設計が22年度に手掛けた「汚水適正処理構想見直しおよび長期財政計画検討に係る業務」の検討結果を反映し、全体計画を取りまとめる。
 さらに、計画区域に対する各処理区の計画人口、汚水量原単位、計画汚水量、計画汚濁負荷量などの計画フレームを検討。新たなフレームを基に、根幹的施設の配置の検討(放流水質の概略検討、幹線ルートの確認など)、汚水管渠計画(既設幹線管渠の流下能力・余裕率などの確認、平面図・流量表・縦断面図の作成)、終末処理場計画(容量計算、施設計画など)を実施。また、財政計画の策定(汚水処理施設の概算事業費の算出、段階的な整備計画策定、年度別事業費の算出)と提出図書の作成(全体計画説明図書取りまとめ)を行う。
 現行の全体計画は計画区域面積1197ha、計画人口3万600人、分流式。日最大計画汚水量は1万4600m3。処理方式は標準活性汚泥法(既設)および凝集剤併用型嫌気無酸素好気法+急速ろ過(未設)。
 事業計画は計画区域面積汚水209ha・雨水8ha、計画人口5300人、分流式。日最大計画汚水量は2640m3。処理方式は標準活性汚泥法。
 21年度末時点の下水処理は、区域面積209ha(全体計画の17・5%)、水洗化人口4594人(同14・6%)だった。k_times_comをフォローしましょう
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