今津東部土地改良区は、高島市今津町にある石田川地区の「県営かんがい排水事業(石田川地区)」として、24年度の事業採択を目指している。石田川地区揚水機場は高島市今津町にあり、昭和53年から県営かんがい排水事業により整備され、供用開始後、標準耐用年数を超過し、特に電気設備については老朽化が著しく、いつ機能を失ってもおかしくない状況。揚水機の運転が出来なくなれば、田用水の供給が絶たれ場合、230fの受益をかかえる同地区の影響は甚大であり、早期に施設を更新する必要がある。
農業水利施設(石田川地区揚水機場)の老朽化が進んでいるため、22〜23年にかけて、点検を行い施設の危険性を把握し、更新整備に係る地域諸条件等について調査、長寿命化対策および更新整備に必要な計画策定業務を実施している。今津東部地区のほ場整備実施に併せて建設した「かんがい排水施設」の老朽化のため、改修事業を行い施設管理の合理化・省力化・維持管理費の節減を図る。それに伴って大規模農家の経営安定、農地の集積・集約が進み、地域の農地を維持する考え。
概算工事費合計は、15億4000万円を見込んでおり、送水施設や建屋、ポンプ・電気設備、分水施設の工事に取り掛かっていく。
石田川地区揚水機場の建屋、揚水機、電気設備など長寿命化対策と更新整備を計画しており、県営事業で24年度に設計、25年度以降の工事着手へと進めていく見通し。事業工期は、24年度〜27年度の4年間。
また、そのほかに同地区の農業用排水施設は、整備後35年以上経過し、老朽化が激しく、漏水等により農業経営に支障を来している。担い手への農地の集積・集約化、農地の大区画化・汎用化を推進し、生産効率・安全性の向上及び競争力のある「攻めの農業」の実現に資するため、老朽化した施設の整備に必要な施設計画の策定を行っていく。
提供:滋賀産業新聞