日本建築家協会(JIA)北陸支部富山地域会の第36回通常総会が15日、富山市の富山国際会議場で開かれ、任期満了に伴う役員改選で新会長に徳田義弘氏(創建築事務所)を選出した。
正会員46人のうち、委任状を含め40人が出席。冒頭、水野敦会長が「少数の人数でも運営できるように組織を見直し、改革した。リモートやラインワークスによって意見を出し合い、細かく取り組むことができた。SDGs、カーボンニュートラルなどの言葉が出てきて、世の中が変わってきている。地域会も変わらないと活性化できないし、今後に向けて新しい運営体制のもとで良い会になっていかなければならない」とあいさつ。引き続き、2022年度事業報告・収支決算、23年度事業計画・収支予算など3議案を審議し、原案通り承認した。
新会長に選出された徳田氏は、「建築家としてより良い造形環境を創出するため、会員とともに自己研鑽を重ね、会員を増やしてお互いに連携できる環境を築くことが大切」との活動方針を示し、地域のための活動、全国の建築家との交流を推進するとした。各部会の活動内容では、(1)地域会交流部会=総務、広報、災害対策(2)市民交流=建築フォーラム、会員作品講演会、次世代の建築家育成(3)教育研究=とやまデザイン講座、技術フォーラム、準会員活動−などを予定している。
会長以外の役員は次の方々(敬称略)。▽副会長=酒井武志、種昴哲、中井基博▽幹事=地田正和、山中路代、村田優、熊谷猛、道古麻紀子、矢後勝、神田謙匠、塚本英明、中本尚、船崎秀樹▽監査=青山善嗣、西野晴仁▽参与=濱田修、水野敦▽顧問=近江美郎、堂田重明
総会後には、富山市ガラス美術館の土田ルリ子館長が「ガラスの街とやまにおける富山市ガラス美術館の役割と可能性」をテーマに講演した。