日本工業経済新聞社(埼玉)
2023/04/15
【埼玉】県産業労働部 渋沢栄一起業家サロン整備へ
県産業労働部は、イノベーション創出の場として(仮称)渋沢栄一起業家サロンの整備を目指している。これまでに、有識者会議を設置し、サロンの機能や具体的な取り組みなどに対する意見を提言集としてまとめている。2023年度は、他自治体の先行施設などで実施しているプログラムや予算などの詳細について調査・分析を行い、基本計画策定を行う。
現在、原材料高や人材不足などの課題、GX・DXなどの新市場拡大などに対応し、企業同士の協業・連携によってイノベーションを創出し、生産性向上や新事業の開発などに取り組む必要性が高まっている。そこで、県では(仮称)渋沢栄一起業家サロンの整備を検討している。
業務では有識者会議の提言集の内容を踏まえ、サロンにおける具体的な取り組みやハード整備などに関する調査・分析を行い、サロン運営のベースとなる具体的な方針案の検討に充てる。またサウンディング調査を行うほか、8月上旬までに基本計画案を作成する。
業務受託者は企画提案競技により選定する。19日まで参加申し込みを受け付けている。委託上限額は650万円で、履行期限は24年3月28日。13年4月以降に産業振興や企業支援などに関する調査・分析、施策検討など類似業務の履行実績などを求めている。
その後の主なスケジュールは企画提案書などを26日までに提出し、26〜27日に1次の書類審査(応募者4者以上の場合のみ実施)。1次通過者を対象にプレゼンテーション審査を5月上旬に行い、5月中旬に最優秀提案者を決定し、契約を締結する運び。