彦根市は、25年に開催される第79回国民スポーツ大会・第24回全国障害者スポーツ大会の主会場となる彦根総合運動公園に隣接する「金亀公園」で進めている再整備事業について、23年度は当初予算に事業費総額3億2169万3千円を計上し、事業費最大で5〜6月に発注公告する電気設備工事をはじめ、5ヵ所で電気・土木・舗装・建築・造園の5工種に分離する工事計7件を第1から4四半期まで順次発注していき、年度中の完了を目指す。また事業費計1275万円で6〜7月をメドに駐車場の拡張設計を発注し10〜11月にも完了させ、翌24年度に事業費措置し駐車場整備工事の発注・完了を目指す。
23年度当初予算には金亀公園整備事業費総額3億2169万3千円を措置し、このうち3億0787万円を工事請負費に充当し7件を発注予定。最大事業費となる受変電設備他の改修を行う電気設備改修工事(金亀町3050―2)1件は5〜6月にも発注・着工し約5ヵ月で施工。次いで施工延長35・8bの旧橋「三ノ丸橋」の撤去工も5〜6月をメドに土木工事1件で発注し約6ヵ月で施工。続いて第2四半期に園路整備を行う公園整備工事の造園工事1件を先行発注・着工し約6ヵ月で施工し、第3四半期に入り同じ場所で遅れて植栽工となる公園整備工事の造園工事1件を発注・着工し、約3ヵ月で完了。第3四半期にはこのほか、延長243bの取付道路の市道尾末町2号線道路改良工事の土木工事1件を発注し6ヵ月で施工、第4四半期に同線のその2となる1900平方b規模の舗装工事1件を発注し約3ヵ月で施工すると共に、休憩施設を設置する建築工事1件を発注し、約3ヵ月で施工する。
23年度当初予算事業費には彦根市立図書館横の駐車場拡張に係る設計委託料1100万円および測量委託料175万円も含まれており、設計および測量を一括で早ければ6〜7月にも発注し、10〜11月にも完了させたい考え。駐車場は現在図書館用で約140台規模だが、図書館が敷地内に配置されている公園全体の利用者に向け金亀公園の駐車場として弓道場の解体跡地等を活用し約倍の規模に拡幅整備する。23年度の設計を基に24年度に事業費措置し、土木と緑地帯の分離による駐車場整備の発注を検討している。
金亀公園再整備事業は県が行う国体の主会場整備と歩調を合わせ、同公園と連絡橋(県施工)で繋ぐゾーンを再整備。20年度から着工し野球場ほか撤去工事、電気設備移設工事、多目的競技場(照明灯改修)工事、公園導入路となる市道尾末町2号線の設計・測量をそれぞれ実施。
21年度は多目的グラウンド整備工事、スロープ園路工事(一部)を施工、22年度は多目的競技場整備(人工芝設置)工事、水道管布設替工事を実施し、着工したスロープ園路工事(一部)は繰り越しで6月末まで施工中。なお、再整備事業の基本設計は建設技術研究所、実施設計は日本工営都市空間(滋賀事務所・大津市)が担当。
金亀公園は、68年から82年にかけて整備された37・90fの総合公園。再整備事業では施設の再配置を含めて公園全体のリニューアル化を計画しており、既存施設を解体し、新たな施設を設け、公園機能ゾーンと憩いレクレーションゾーン、健康レクリエーションゾーン、歴史修景ゾーンに分け、それぞれ公園施設を配置する(基本計画)。
提供:滋賀産業新聞