23年度の県内港湾・空港整備に国直轄と補助17億9600万円が投じられる。鳥取港、境港の防波堤整備ほか、鳥取空港では滑走路に安全区域(RESA)を設置する拡張計画が具体化する。
国交省の23年度予算内示を受け、県土整備部空港港湾課が直轄と補助の予算概要をまとめた。
港湾事業は鳥取港に直轄1億0100万円と補助9000万円が内示。メイン航路の千代航路を西浜航路に切り替えるため、港内の静穏度を高めようと直轄で第1防波堤延伸の基礎工事を進める一方、補助で県が第2防波堤かさ上げを推進する。
境港は直轄2億9000万円で、昭和南地区岸壁に9000万円、外港地区防波堤整備に2億円が付いた。
補助の港湾メンテナンスは米子港の上部工に2億1000万円、海岸メンテナンスは石脇港の離岸堤に6000万円が認められた。
空港整備では鳥取空港に補助2億7600万円が配分。航空機のオーバーランに備え「滑走路端安全区域」(RESA)の設置に向けた調査設計費に1億3700万円を充て、今夏にも安全区域の配置計画をまとめる。また、昨年度から調査設計に入っていた航空灯火のLED化は本年度から工事に着手する。事業費1億3900万円。
このほか米子空港に直轄7億6900万円。駐機場(エプロン)改良に6億9100万円を充当するほか、電源装置設備の更新を進める。
日刊建設工業新聞