熊本県の2022年度経営事項審査結果に基づく完成工事高(直近2〜3年平均)順位によると、主要5業種のうち、土木と電気でトップが交替した。電気の交替は13年ぶり。10億円以上は、土木55社、建築40社、電気14社、管3社、舗装1社。土木と電気、舗装の業者数は前回と同じだが、建築は5社、管は2社減少した。総合は13年連続のSYSKEN。(審査基準日=21年10月1日〜22年9月30日)
土木の1位は、前回3位の味岡建設で33億3424万円。前回から7億6800万円ほど増えた。前回初めてトップだった今建重機は、30億2032万円に伸ばしたものの2位となった。前回2位の丸昭建設は29億8366万円で3位。上位10社のうち8社は前回と同じ顔ぶれで、前回11位の三和建設が4位に、前回13位の森工業が6位に入った。上位10社中7社が前回完工高を上回った。
建築は5年連続でシアーズホームがトップ。18億円余り伸ばし167億7740万円となった。2位の雄健工業も5年連続で、92億9120万円。3位には前回7位のLibWorkが74億8530万円で入った。16億円ほど増えており、3年前にベスト10入りしてから順調に伸びている。上位10社は3年連続で同じメンバー。7社が前回完工高を上回り、2年連続で10位までが50億円以上となった。10億円以上は、20年度の52社から21年度45社、22年度40社へと2年連続で減少している。
電気は、33億6825万円のSYSKENが前回2位から首位となった。12年連続トップだった飯塚電機工業は29億6805万円で2位。3位には前回8位の不二電気工業が25億3129万円で入った。上位10社中9社が前回と同じメンバーで、前回11位の太陽電気が10位となった。上位10社中、完工高を上回ったのは6社。
管の首位は、4年連続の飯塚電機工業で13億8302万円。2位は前回3位の新星13億4271万円、3位は前回2位の肥後設備12億3172万円。上位10社全て前回と同じ顔ぶれで、前回完工高を上回ったのは2年連続で3社にとどまった。
舗装は、4年連続で興亜建設工業12億5224万円がトップ。2位も4年連続で熊本ニチレキ9億700万円。3位と4位は前回と入れ替わり、3位は6億7621万円の高木建設。上位10社のうち8社は前回と同じ顔ぶれとなっている。前回完工高を上回ったのは3社のみ。
5業種以外で首位が替わったのは、とび・土工のダンテック(前回2位)、板金の飯干板金工業(同2位)、防水工事のアップルーフ(同2位)|など。
総合は、301億6881万円のSYSKENが13年連続の首位となった。27億円ほど増加し初めての300億円台。2位は4年連続シアーズホームで、約20億円増の172億9117万円。100億円超はこの2社で前回と同じ。3位は前回5位の雄健工業92億9208万円。4位は前回3位の光進建設90億4785万円、5位は前回4位の前田産業86億4181万円。
上位10社中9社は前回と同じで、前回14位の小竹組が9位に入った。10億円以上は8社減の152社、5億円以上は5社増の366社。(記事中の金額は千円以下切り捨て)
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