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建通新聞社(神奈川)
2023/04/13

【神奈川】京急 アリーナ建設地隣接のビル取得

 京浜急行電鉄(横浜市西区)は、京急川崎駅近くにあるオフィスビル「KDX川崎駅前本町ビル」を45億0800万円で取得した。隣接地ではディー・エヌ・エー(東京都渋谷区)と共同で1万人収容のアリーナなどを建設する予定で、同ビルの活用方法についても注目されるが広報部では「解体するかどうかも含め現在のところは未定」と話す。取得先はケネディクス・オフィス投資法人(東京都千代田区)。
 所在地は川崎市川崎区駅前本町25ノ1で、土地面積は1968平方b。京急川崎駅から徒歩約4分で、京急本線とJR線の線路、多摩川に囲まれた敷地内にある。用途地域は商業地域で建ぺい率80%、容積率400%。
 建物の規模は鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上9階建て延べ7420平方b。1985年に完成した。
 同社はディー・エヌ・エーと共に、隣接する現自動車教習所「KANTOモータースクール川崎校」の敷地約1万2400平方bを賃借し、プロバスケットボールクラブ「川崎ブレイブサンダース」のホームアリーナやホテルを新築する「川崎新!アリーナシティ・プロジェクト」を計画している。1万人収容のアリーナに加え、音楽やダンス、美術などのイベントが開催できるスペースも設け、川崎の複合エンターテインメントの拠点とする考えだ。2023〜24年度に設計を進め、25年度の着工、28年10月の開業を目指す。
 取得先のケネディクス・オフィス投資法人は同ビルについて、京急川崎駅から近く交通利便性が高い一方でビジネス街の中心からは離れているという弱点があると評価。1棟を賃借するテナントとの契約が2月末で終了となり、後継テナントの募集を進めるとともに物件譲渡も含めた施策を検討していたところ、京浜急行電鉄から帳簿価格の約32億円を10億円以上上回る価格提示があったことから売却を決めた。同ビルの譲渡により、川崎市内で保有する物件は「KDX武蔵小杉ビル」(川崎市中原区)のみとなった。

提供:建通新聞社