JR米子駅南北自由通路について、米子市は7月29日に供用することを決めた。駅南広場、新駅ビル、新駅舎も同日オープン。市は、駅南北がつながることで移動の円滑化、歩行者の回遊性の向上に期待。駅へのアクセスが駅南側に分散され、駅北側の交通集中による混雑の緩和も見込む。
市、JR西日本、JR西日本山陰開発が12日、概要を発表した。
市が事業主体の南北自由通路「がいなロード」は、線路で分断されている駅の南北を繋ぐ延長140b、幅6b。通路中央部に展望デッキを設置し、駅を往来する列車を眺めることができる。南北それぞれに1カ所のトイレ、エレベーター2基、エスカレーター3基を備える。
合わせて新設する駅南広場は用地5000平方bに、バス2台、タクシー2台、一般車3台などの乗降場に加え、タクシー待機場、バス駐車場、一般車駐車場などを整備。
通路と広場整備の事業期間は2015年度〜23年度で、総事業費76億6000万円となっている。
関連工事として、JR西日本山陰開発が整備する新駅ビルは、鉄骨2階建て延べ床面積1086平方b。名称を「シャミネ米子」とし、土産物店、コンビニエンスストア「セブン―イレブン」、飲食店など6店舗が入居。JR西日本の新駅舎1階には、米子市国際観光案内所が入る。
日刊建設工業新聞