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滋賀産業新聞
2023/04/13

【滋賀】草津市 南笠東小学校の長寿命化予防改修

 草津市は、老朽化している南笠東小学校の長寿命化予防改修工事を計画、来月には実施設計業務の発注を行う考えで最終調整を進めている。
 方式は指名競争入札が有力視されており、委託期間は約9ヵ月程度を想定。工事は予算次第ではあるが24年度を予定している。
 主な工事内容は、南笠東4丁目4―1にある同小学校(敷地約2万0771平方b)内にある教育棟(RC造3階建、延4748平方b)を対象に、予防改修工事として老朽化部分の修繕・改修工事など。
 同小学校は、昭和52年に老上小学校から玉川小学校が分離、さらに過大規模校である玉川小学校の分離を図り、適正規模化するために新設されたのが現在の南笠東小学校。昇降口の吹き抜けや、各教室前の多目的スペース、校舎壁面のレリーフ、前庭・中庭の芝生などが大きな特徴で、89年(平成元年)4月に開校した。
 過去の整備・改修状況を見ると、06年に正門電子ロック化工事を、08年には前庭のリフォームを完了させている。直近工事では、20年に体育館屋根改修工事を実施済み。RC造2階建、延1093平方bの体育館の屋根不良部撤去及び塩ビシート防水に加え、金属タラップ等を設置した。
 市は、過年度に策定した将来的な施設整理の基礎となる「公共施設白書」において、建築年数の経過とともに建物の老朽化が進むことから、現在の施設の機能を維持するためには、建物の大規模改修(部位や設備の更新)や、耐用年数の過ぎた建物の建替えが必要と示しており、その費用は、今後60年間の保全費と建替え費の総額を推計すると約1534億円と見込んでいる。財政が逼迫する現況の改善として、修繕や更新などを計画的に実施することで建物の長寿命化を実現し、建替え周期を延ばすことにより将来コストの減少を図ることを目標として定めた。同工事もその一環で、市は引き続き各教育施設の長寿命化整備等を推進し、適正な公共施設総量を図っていく方針だ。

提供:滋賀産業新聞