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建通新聞社(神奈川)
2023/04/11

【神奈川】横浜市 旧上瀬谷公園整備、6工区で

 横浜市環境創造局は、(仮称)旧上瀬谷通信施設公園の整備で、本年度から2026年度にかけて1次整備を実施する。本年度は、西地区と中央地区、東地区を併せた45fを6工区程度に分割し、早ければ8月に工事を発注。秋に環境影響評価の手続きを終えた後、着工する。敷地造成や植栽工、給排水・電気設備工事を中心に施工する。単年度工事を目指すが、進捗によっては次年度も継続する見込みだ。
 24年度は敷地造成と植生、設備工、25年度は植栽工、設備工、園路広場整備工、施設整備工、26年度は植栽工を中心とした工事を別途発注する。
 旧上瀬谷通信施設公園ではグリーンインフラを導入する。雨水の流出を抑制し、流域単位で水循環を行えるようにするため、園路脇にスウェル、園路下に礫間貯留を整備することを検討している。できる限り上瀬谷の元の地形を生かして、生物多様性を保全する。
 設計はプレック研究所・ランズ計画研究所JVが担当した。
 
〜43年度に全面供用〜
 
 旧上瀬谷通信施設は、15年6月に返還された米軍施設の跡地で、面積は約242f。このうち、公園として整備するのは南東側の約65fで、整備費は約355億円と試算する。
 四つの地区に分け、北地区は自然と共生しながらにぎわいを創出する地区、西地区はスポーツを中心としたレクリエーション活動の場となる地区、中央地区は植物や環境などに関する学びを発信する地区、東地区は自然と暮らしが調和するライフスタイルを発信する地区とする。
 公園敷地を活用して27年3月から開かれる国際園芸博覧会(花博)までに1次整備を完了。花博閉幕後はレガシーを継承した公園として2次整備を行い、段階的に供用を開始。43年度の全面供用を目指す。2次整備の設計は別途委託する。
 環境影響評価準備書で示した、現段階での整備スケジュールを見ると、花博閉幕後、28〜33年度に西地区、34〜38年度に中央地区、39〜43年度に東地区を整備して、全面供用開始を目指す。
 北地区はPark―PFIを想定した公民連携手法を導入して、28年度に整備する。本年度2回目のサウンディング調査を実施した上で、事業者を募集する。
 所在地は瀬谷区瀬谷町、旭区上川井町。

提供:建通新聞社